初めてのピアノ

初めてのピアノとの出会い
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2012.05.30

ピアノを初めた時。。。
あの独特な 匂い 手触り 感覚 気持ち ・・・
何十年たった今でもはっきりと覚えています。
忘れません。
白い白い鍵盤がそれは多く 大きく 感じられました。
指をそっと下ろした時のあの、感触 
あの、感覚 
あの匂い・・・。
脳裏の奥の奥底にある何かを
今でも忘れません。
それはそれは嬉しかったです。
習いたかったピアノ。
弾きたかったピアノ。
となりのお姉ちゃんが とっても上手に
いつも練習していました。
私もあのようになりたい。
あんな素敵な曲が弾きたい。

家にピアノはありませんでした。

でも 習いたいという 私の気持ちを
先生は大切にしてくださり、
楽器がないのに
レッスンに来るのを許してくださいました。
ありがたかったです。

もちろん3歳の私にそんなことはわかりませんが
今となれば それが許されなかったら
もちろん今の私がないというのはわかります。
 ピアノ教室で楽器がないのは
多分私だけでした。
練習は 毎日 紙鍵盤でなんどもなんどもしました。
指が痛い。
紙の鍵盤はリビングの机の上において弾くと
まるく卵の形で弾いても 指が痛いです。
膝の上でひくと 紙なのでよれよれになってしまいます。
だから 机の上でしました。

当時は今のようにいろいろ導入教本はなく
たいてい バイエルの上巻から入ります。
私も そうでした。

「ド」を弾くのが嬉しくて
なんどもなんども練習しました。

先生のご自宅は ちょっと距離がありましたが、もちろん当時は親の送り迎えなどありません。
時間に遅れないよう自分で毎週時計をみて 家を出ました。
前の方のレッスンが伸びていると
「リカちゃんハウス」で、遊ばせてもらって
待っていました。

上巻バイエルは2ヶ月しないうちに終わってしまいました。
ハイペースで練習してくるので
ハイペースで宿題が出ます。
先生は宿題の曲は一切一緒に譜読みしてくれません。
チェックが付くだけです。
でも そのチェックが嬉しくって
次の週も また 次の週も 練習していきました。
紙鍵盤で。

下巻になったとき
さすがに 両親は中古のアップライトピアノを
買ってくれました。

嬉しかったです。
何度もなんども弾きました。

その時の気持ち
・・・初めてピアノに触った瞬間。

今も忘れません。